二重切開の傷跡|軟膏はいつまで?赤み・ボコボコ・経過と修正の目安

DOUBLE EYELID INCISION · SCAR GUIDE

傷跡は、
抜糸の日に完成するものではありません。

二重切開後の赤み、硬さ、凹凸、食い込みは、傷が成熟する過程で変化します。術後早期の見た目だけで失敗と判断せず、正常な経過と診察が必要な症状を分けて考えることが大切です。

形成外科専門医の結論

軟膏は自己判断で中止・変更せず、手術先の指示どおりに使用します。傷跡の完成評価は約6か月が目安ですが、その後も1年ほどかけて目立ちにくくなる場合があります。

皮膚の抜糸7〜14日当院の目安
完成評価約6か月1か月は経過中
傷跡の成熟6〜12か月さらに変化する場合
二重切開の傷跡が抜糸後、1か月、1年と変化する経過例
症例写真は一例です。術式、体質、治癒過程によって経過は異なります。

FIRST, THE CONCLUSION

二重切開の傷跡について、先に知ってほしい4つのこと

「今の傷跡が正常な経過か」「いつ相談すべきか」を整理すると、不安に振り回されにくくなります。

01

傷跡は完全に「ゼロ」にはならない

切開線は時間とともに細く目立ちにくくなることがありますが、皮膚を切開した事実そのものを消すことは難しい場合があります。

02

1か月は完成ではない

赤み、硬さ、凹凸、食い込みは術後1〜3か月頃にも変化します。当院では原則として約6か月で完成評価を行います。

03

軟膏は長く塗ればよいわけではない

処方された種類、傷の状態、抜糸の時期によって期間が異なります。自己判断で増量・変更せず、診察時の指示を優先します。

04

早期相談が必要な症状は別

強い痛み、熱感、膿、急激な腫れ、視力や見え方の変化がある場合は、完成時期を待たず手術先へ連絡します。

DOCTOR'S VIDEO

閉眼時の傷跡と、完成までの経過を動画で確認

写真だけでは伝わりにくい「傷がきれいに治る方と、傷跡が目立ちやすい方の違い」を、湯田医師が症例とともに解説します。

公式YouTube

二重切開の傷跡。仕上がり・傷跡経過・ダウンタイム期間

  • 手術直後から1年までの閉眼経過
  • 傷跡を左右する手術・体質・手術回数
  • 術後ケアと修正を検討する時期
YouTubeで直接見る 傷跡を残したくない方への解説動画も見る

動画は自動再生されません。画面内で再生できない場合は「YouTubeで直接見る」をご利用ください。

4 KEY FACTORS

二重切開の傷跡を目立ちにくくする4つのポイント

傷跡は「縫い方だけ」で決まるものではありません。術前の診断から術後の治癒まで複数の要因が関係します。

01SURGERY

診察・デザイン・手術・縫合

切開位置、内部の固定、組織の扱い、止血、皮膚の縫合は、閉眼時の凹みや段差、傷跡の幅に関係します。希望幅がまぶたの構造に合っているかも重要です。

02HEALING

傷の治り方と体質

赤みや硬さが落ち着く速さには個人差があります。炎症が起こりやすい方、傷が盛り上がりやすい方、目元をこする習慣がある方は経過が異なることがあります。

03HISTORY

過去の手術回数と組織の状態

切開や修正を繰り返すと、癒着や瘢痕が増え、組織が硬くなることがあります。過去に皮膚・脂肪が処理されている場合は、初回と同じ条件ではありません。

04AFTERCARE

術後のケア

処方された軟膏を指示どおりに使い、傷を触る・こする・かさぶたを取る行為を避けます。洗顔、メイク、コンタクトの再開時期も手術先の指示を優先します。

医師選びで見るポイント

開眼写真だけでなく、閉眼時の傷跡と術後6か月以降の経過写真が掲載されているか、傷跡や修正の限界まで説明しているかを確認しましょう。

二重切開が上手い医師の見分け方を見る

OINTMENT & AFTERCARE

二重切開後の軟膏はいつまで?抜糸後のケア

軟膏は「長く塗るほどよい」わけではありません。傷の状態を確認した医師の指示が最優先です。

結論

一般には手術後から抜糸まで使用し、抜糸後も傷の状態によって継続することがあります。

乾燥、赤み、かさぶたなどによって使い方が変わるため、自己判断で中止したり、市販の軟膏へ変えたりしないでください。

項目再開・継続の考え方注意点
軟膏手術後〜抜糸までを基本に、傷の状態で抜糸後も継続する場合処方された種類・量・回数を守る。市販薬へ自己変更しない。
洗顔・洗髪濡らせる時期は術式と傷の状態で異なる強い水圧、こする動作、タオルでの摩擦を避ける。
アイメイク抜糸後、傷が安定していることを確認してから落とす際に切開線を引っ張らない。再開時期は診察時に確認。
コンタクトまぶたを引っ張らず装着できる時期から目の乾燥や閉じにくさがある場合は無理をしない。
紫外線傷の赤みがある時期は特に配慮帽子やサングラスなど、傷を刺激しない方法で対策する。
飲酒・運動・入浴腫れや出血を助長し得るため手術先の制限に従う熱い環境、長時間の入浴、激しい運動を自己判断で早めない。

DO

傷を清潔に保ち、処方と診察の指示を守る

  • 清潔な手・綿棒など指定された方法で塗布
  • 術後診察・抜糸日に傷の状態を確認
  • 気になる変化は写真を撮って手術先へ相談

DON'T

自己判断で刺激や治療を追加しない

  • かさぶたを無理に取る
  • 強く押す・こする・マッサージする
  • 市販薬、テープ、レーザー等を独断で始める

SCAR MATURATION

二重切開の傷跡は、直後から1年でどう変わる?

以下は一般的な目安です。術式、二重幅、過去の手術歴、体質、出血や炎症の程度によって経過は異なります。

  1. 01
    手術直後〜抜糸

    赤み・腫れ・内出血・かさぶたが目立ちやすい時期

    傷口をこすらず、処方された軟膏と洗浄方法を守ります。

  2. 02
    抜糸後〜1か月

    大きな腫れは減っても、赤み・硬さ・食い込み・凹凸が目立つことがあります

    抜糸直後の閉眼写真だけで最終的な傷跡を判断しません。

  3. 03
    術後1〜3か月

    傷が一時的に硬くなり、赤みや盛り上がりが気になる場合があります

    まぶた全体のむくみや二重幅も変化する時期です。

  4. 04
    術後3〜6か月

    赤み・硬さ・食い込みが徐々になじみやすい時期

    当院では約6か月を完成評価の目安とします。

  5. 05
    術後6か月〜1年

    傷跡がさらに成熟し、細く目立ちにくくなる場合があります

    深い凹み、段差、複数線、強い食い込みが残る場合は修正を検討します。

CLOSED-EYE CASES

二重切開の傷跡写真|閉眼時の経過8例

傷跡を見るときは、術直後だけでなく、抜糸後・1か月・3か月・6か月以降を同じ条件で比較することが重要です。

傷跡経過例 01 抜糸後・1か月・3か月・6か月・1年拡大して見る
傷跡経過例 01

抜糸後・1か月・3か月・6か月・1年

二重切開後の閉眼時の傷跡経過。1年までの変化を掲載。

傷跡経過例 02 抜糸後・1か月・3か月・6か月・1年拡大して見る
傷跡経過例 02

抜糸後・1か月・3か月・6か月・1年

術後早期の赤みと、時間経過による変化の一例。

傷跡経過例 03 直後・抜糸後・1か月・3か月・6か月拡大して見る
傷跡経過例 03

直後・抜糸後・1か月・3か月・6か月

切開線の赤みや硬さがなじむ過程の一例。

傷跡経過例 04 直後・抜糸後・1か月・3か月・6か月拡大して見る
傷跡経過例 04

直後・抜糸後・1か月・3か月・6か月

閉眼時の切開線と左右差の変化を確認できます。

さらに4例の傷跡経過を見る
症例写真を見る際の注意

写真は一例であり、同じ施術でも術前の状態、手術内容、治癒過程によって結果は異なります。傷跡が目立たない症例だけでなく、赤みや硬さが残る時期も確認してください。

WHAT DOES IT LOOK LIKE?

赤い・硬い・ボコボコ・白い|状態別の見方

同じ「傷跡が気になる」という相談でも、表面の赤み、内部の癒着、皮膚の段差など原因は異なります。

赤い

術後の炎症反応として数か月続く場合があります。徐々に薄くなっているかを確認します。

診察の目安赤みが急に広がる、熱感・痛み・膿を伴う場合は早めに連絡。

硬い・盛り上がる

傷が成熟する過程で一時的に硬く感じることがあります。

診察の目安時間とともに改善せず増悪する、強いかゆみや痛みがある場合は診察。

ボコボコ・段差

抜糸直後〜1か月頃はむくみや縫合部の影響で不均一に見える場合があります。

診察の目安6か月以降も強い段差や幅が残る場合は、傷跡と内部の癒着を評価。

深い凹み・食い込み

術後早期は腫れと硬さで強調される場合があります。

診察の目安完成時期を過ぎても閉眼時の深い溝や強い食い込みが残る場合は修正を検討。

白い線

成熟した傷が周囲より白く見えることがあります。

診察の目安幅のある白い傷、段差、複数の切開線が気になる場合は診察で確認。

かゆい・乾燥する

治癒過程や皮膚の乾燥による場合があります。

診察の目安強くこすらず、処方薬以外を自己判断で塗らずに相談。

SCAR REVISION

二重切開の傷跡修正を検討する目安

傷跡を完全に消す手術ではありません。原因を確認し、凹み・段差・食い込み・複数線をどこまで目立ちにくくできるかを判断します。

原則の目安前回手術から6か月以上

赤み、硬さ、むくみ、二重幅がまだ変化する時期に再手術すると、傷跡や癒着が増える可能性があります。診察はそれ以前でも可能ですが、緊急性がなければ経過観察をご案内することがあります。

修正を検討しやすい状態
  • 閉眼時の深い凹み・段差が残る
  • 強い食い込みが改善しない
  • 傷跡と二重ラインが一致していない
  • 過去の切開線が複数残っている
  • 予定外線・三重まぶたを伴う

傷跡の切除・再縫合

幅のある傷、段差、表面の形が主な問題の場合に検討します。皮膚の余裕と治癒傾向によって限界があります。

内部の癒着解除

深い凹みや強い食い込みに、皮膚と内部組織の癒着が関係する場合に検討します。

二重ラインの再形成

傷跡と二重ラインが一致しない、複数線や予定外線がある場合に、全体のラインを再設計します。

皮膚・組織の調整

皮膚の余りや不足、内部組織の厚み・不足が関係する場合に、現在残っている組織の範囲で調整します。

修正が難しくなる主な条件

皮膚や脂肪が多く切除されている、複数回の手術で瘢痕が強い、組織が不足している、傷跡が盛り上がりやすい体質などでは、希望する状態まで改善できる範囲に限界があります。

湯田クリニック銀座 院長 湯田竜司医師

WRITTEN & REVIEWED BY

執筆・医学監修 湯田竜司医師

湯田クリニック銀座 院長/日本形成外科学会認定 形成外科専門医

傷跡が気になると、早く何かしたくなると思います。しかし、術後早期に触る・こする・再手術を急ぐことが、かえって傷を増やす場合があります。まずは「待てば変化する部分」と「診察が必要な部分」を分けて判断します。
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FAQ

二重切開の傷跡に関するよくある質問

個別の傷の状態や使用する薬剤は、実際に診察した医師の指示を優先してください。

Q二重切開の傷跡は完全に消えますか?
A

皮膚を切開するため、傷跡を完全になくすことは難しい場合があります。時間の経過とともに赤みや硬さが落ち着き、二重ラインに沿った細い線として目立ちにくくなることはありますが、体質、手術内容、過去の手術歴によって経過は異なります。

Q二重切開後の軟膏はいつまで塗りますか?
A

処方された軟膏の種類と傷の状態によって異なります。一般には手術後から抜糸まで医師の指示に沿って使用し、抜糸後も赤みや乾燥などの状態に応じて継続することがあります。自己判断で中止・変更せず、手術先の案内を優先してください。

Q抜糸後も軟膏を塗った方がよいですか?
A

抜糸後も傷が乾燥している、赤みが強いなどの場合は継続を案内されることがあります。一方、傷の状態によっては中止や別のケアへ切り替える場合もあります。診察時に傷を確認した医師の指示に従ってください。

Q傷跡の赤みはいつまで続きますか?
A

赤みは術後数か月続くことがあり、半年から1年ほどかけてさらに目立ちにくくなる場合があります。ただし、強い痛み、熱感、膿のような分泌物、急激な腫れを伴う場合は、時期を待たず手術先へ連絡してください。

Q傷跡がボコボコしていますが失敗ですか?
A

抜糸直後や術後1か月頃は、腫れ、縫合部のむくみ、傷の硬さによって凹凸が目立つことがあります。時間とともに変化する可能性があるため、早期の見た目だけで判断しません。完成時期を過ぎても強い段差や凹みが残る場合は診察で原因を確認します。

Q傷跡が白い線になっています。治りますか?
A

成熟した傷跡が周囲より白い線として見えることがあります。時間の経過でなじむ場合もありますが、完全に皮膚と同じ色になるとは限りません。幅、段差、凹みを伴う場合は修正の適応を診察で判断します。

Q抜糸後はいつからアイメイクできますか?
A

患部のメイクは、抜糸後に傷が安定していることを確認してから再開します。傷の治り方や術式で異なるため、手術を受けた医療機関の指示を優先してください。落とす際に強くこすらないことも大切です。

Q傷跡を早く治すためにマッサージしてもよいですか?
A

自己判断で強く押す、こする、マッサージする行為は、炎症や傷の治りを妨げる可能性があります。マッサージやテーピングなどを行う場合は、必ず手術先から具体的な指示を受けてください。

Q二重切開の傷跡修正はいつからできますか?
A

当院では原則として前回手術から6か月以上経過してから、傷跡や内部組織がどこまで落ち着いたかを確認し、修正の必要性を判断します。診察自体はそれ以前でも可能ですが、緊急性がない場合は経過観察をご案内することがあります。

Q他院で受けた二重切開の傷跡も相談できますか?
A

ご相談いただけます。手術時期、受けた術式、過去の修正回数がわかる資料があればお持ちください。傷跡の表面だけでなく、皮膚の余裕、内部の癒着、二重ライン、目の開きなどを確認して判断します。

CONSULTATION

傷跡が正常な経過か、修正が必要か相談する

カウンセリングでは、傷の表面だけでなく、前回の手術時期、切開線、内部の癒着、皮膚の余裕、二重幅、食い込み、目の開きまで確認します。手術を急がない方がよい場合も、その理由をご説明します。

カウンセリングの空き状況を確認する入力約2分・送信時点では予約は確定していません

REFERENCES

参考文献・関連資料

一般的な医学情報の確認に用いた資料です。個別の軟膏、処置、修正適応は診察で判断します。

  1. 日本形成外科学会「重瞼術(二重形成)」
  2. Nguyen MQ, Hsu PW, Dinh TA. Asian Blepharoplasty.
  3. Ogawa R. Keloid and Hypertrophic Scars Are the Result of Chronic Inflammation in the Reticular Dermis.
  4. American Society of Plastic Surgeons. Eyelid Surgery Risks and Safety.
湯田クリニック銀座 院長 湯田竜司医師

MEDICAL REVIEW

この記事の執筆・医学監修

執筆・医学監修

湯田クリニック銀座 院長/日本形成外科学会認定 形成外科専門医

診察では、期待できる変化だけでなく、適応、限界、リスク、他の選択肢、手術を見送る判断についてもご説明しています。

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初回公開日

最終更新・医学的内容確認

INFORMATION

本記事の医療情報について

01

情報の位置づけ

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断や治療方針を確定するものではありません。適応は診察のうえ医師が判断します。

02

効果・経過の個人差

効果、仕上がり、腫れ、内出血、傷跡、回復期間には個人差があります。記事内の経過や症例は、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。

03

更新方針

公開後も診療内容、料金、学会・公的資料等を確認し、必要に応じて内容を見直します。日付は実際に公開・更新した情報に基づいて表示しています。

FREE MEDICAL TREATMENT

記事に関連する自由診療の料金・主なリスク

二重切開法

自由診療・税込
参考料金
275,000円(税込)
主なリスク・副作用
腫れ、内出血、感染、左右差、傷跡、食い込み、予定外線、二重幅の変化、閉瞼時の凹凸など

修正手術や追加処置が必要な場合は料金が異なります。

施術方法・最新料金を確認する

施術費用のほか、診察・麻酔・薬剤・追加処置等の費用が必要となる場合があります。契約前に施術内容と総額をご説明します。

症例写真の見方

本記事で確認できた撮影時期:直後、術前、術後6か月、抜糸後、手術前、術後1か月

症例写真は一例であり、同じ施術でも術前の状態や治癒過程によって結果は異なります。

参考文献・関連する公的/学会資料
  1. 厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」
  2. 消費者庁「美容医療を受ける前に確認したい事項と相談窓口」
  3. 日本形成外科学会「重瞼術(二重形成)」
  4. 日本美容外科学会(JSAPS)

外部資料は一般的な情報確認のためのものです。個別の診断・施術適応については診察時にご説明します。