POSTOPERATIVE EYELID GUIDE
結論
二重整形後のボコボコは、
見た目だけで原因を決められません。
術後の腫れや傷の硬さで一時的に凹凸が見えることもあれば、埋没糸の結び目、白い小さな嚢胞、糸への反応、癒着など、処置が必要な場合もあります。
まず確認したいのは、手術からの期間と、赤み・痛み・熱感・膿・糸の露出があるかです。すぐに再手術を決めるのではなく、原因と時期を分けて考えます。
診察を受けたからといって、すぐに処置や再手術になるわけではありません。
CHECK THE CAUSE
- 糸玉・しこり
- 白い粒・嚢胞
- 傷跡・癒着
- 炎症・糸の露出
FIRST CHECK
「様子を見られることが多い状態」と
「早めに相談したい状態」
WATCH THE COURSE
経過を確認することが多い
- 術後早期で、軽い凹凸や硬さがある
- 赤み・痛み・熱感・膿がない
- 時間とともに少しずつ目立ちにくくなっている
CONTACT YOUR CLINIC
完成時期を待たず相談する
- 赤み、痛み、熱感、腫れが強くなっている
- 膿・出血・悪臭がある
- 黒い糸や透明な糸が見える、目に当たる感じがある
- 急な見え方の変化や強い目の症状がある
LOOKS & POSSIBLE CAUSES
今の見え方に近いものから
考えられる原因を確認
同じ「ボコボコ」という表現でも、糸玉、嚢胞、傷跡、癒着、炎症など原因は異なります。カードは自己診断ではなく、診察時に状態を整理するための目安です。
01糸玉・しこり
硬い丸いふくらみ
02白い粒・できもの
白いニキビのような粒
03炎症・感染サイン
赤い・痛い・熱をもつ
04傷跡・癒着
切開線に沿った凹凸
05糸の透け・露出
黒い点・糸が見える
06へこみ・強い食い込み
目を開けた時の深いへこみ
WHEN WILL IT SETTLE?
二重整形後のボコボコは
いつ治る?
一律に「○日で消える」とは言えません。埋没法か切開法か、原因が腫れなのか糸や傷跡なのかによって、経過と対応が変わります。
腫れと縫合部の影響が大きい時期
むくみ、内出血、縫合部の盛り上がり、左右差などが見られることがあります。切開法では抜糸前後も傷が均一には見えない場合があります。
腫れが減り、糸玉や硬さが気になることも
全体の腫れが落ち着くことで、埋没糸の結び目や局所的な硬さが相対的に目立って感じられることがあります。まだ完成とは限りません。
傷と内部組織が変化している途中
切開線の赤みや硬さ、凹凸は徐々に変化します。改善傾向があるか、同じ位置に強いしこりが残るかを確認します。
切開・修正の再評価を行う目安
切開法や二重修正は、原則として前回手術から6か月程度経過してから、傷跡、癒着、食い込み、凹凸を再評価します。傷跡はその後も変化することがあります。
AFTER BURIED SUTURE METHOD
埋没法後にボコボコする
主な原因と対処
埋没法では糸をまぶたの組織へ留めるため、結び目の位置、皮膚の薄さ、糸への反応、感染の有無などを確認します。
THREAD KNOT
糸の結び目が浅い・目立つ
皮膚が薄い方や結び目が浅い位置にある場合、丸いふくらみとして見えることがあります。周囲に被膜ができ、硬く触れる場合もあります。
- 診察で確認
- 位置、深さ、赤み、圧痛、術後期間
- 選択肢
- 経過観察、糸の位置調整、抜糸・再施術など
REACTION / INFLAMMATION
糸への反応や炎症
糸の周囲に炎症が起こると、赤み、腫れ、痛み、分泌物を伴うことがあります。感染の可能性がある場合は、単なる糸玉として待つのではなく診察が必要です。
- 診察で確認
- 熱感、膿、腫れの増悪、眼表面への影響
- 選択肢
- 薬による治療、抜糸・処置など
MILIA / CYST
白い粒・小さな嚢胞
稗粒腫は角質がたまる小さな嚢胞です。また、手術部位に表皮の一部が入り込んだ嚢胞などができる場合もあります。見た目だけでは糸への反応との区別が難しいことがあります。
- 診察で確認
- 色、大きさ、硬さ、炎症、糸との位置関係
- 選択肢
- 経過観察、必要に応じた摘出・処置
SUTURE EXPOSURE
糸が透ける・露出する
黒い点や透明な糸のように見える場合があります。糸が眼球側へ露出すると、異物感や角膜への刺激につながる可能性があるため、引っ張らずに確認を受けてください。
- 診察で確認
- 皮膚側・結膜側の露出、眼表面の状態
- 選択肢
- 露出糸の処置、抜糸、再施術の検討
埋没法の仕組み・料金を確認
二重埋没自然癒着法について
新たな施術を勧める前に、現在の糸とまぶたの状態を確認します。AFTER INCISION METHOD
切開法後にボコボコする
主な原因と対処
切開法では、皮膚表面の傷だけでなく、内部の癒着、固定の深さ、組織の厚み、残っている縫合糸などを分けて確認します。
表面の凹凸に見えても、原因が内部にある場合があります。
術後の腫れ・傷の硬さ
術後早期は、腫れや創傷治癒の反応で切開線が均一に見えないことがあります。改善傾向を時系列で確認します。
瘢痕・不均一な癒着・強い固定
切開線の段差、深いへこみ、強い食い込みが残る場合は、傷跡と内部固定の状態を診察します。
内部縫合糸への反応
中縫いの糸や残存糸の周囲に、しこりや炎症が生じることがあります。必要に応じて糸の処置を検討します。
稗粒腫・表皮嚢腫など
白い粒や小さなできものは、傷の治癒過程で生じる嚢胞の可能性があります。自己処置せず、原因を確認します。
切開後の凹凸が長く残っている方へ
表面だけでなく、癒着と固定まで診察します。
前回手術からの期間が短い場合は、再手術を急がず経過をみる選択肢もご説明します。AVOID SELF-TREATMENT
ボコボコが気になる時に
自己判断でしない方がよいこと
原因が異なるため、「温める」「揉む」「潰す」などを一律に行うことはおすすめしていません。施術を受けた医療機関の指示を優先してください。
針を刺す・潰す
出血、炎症、感染、傷跡につながる可能性があります。
強く揉む・押し込む
糸や固定部へ負担がかかる可能性があります。
自己判断で温める・薬を塗る
炎症や感染がある場合など、状態によって適切な対応が異なります。
完成前に再手術を急ぐ
組織が硬い時期の再手術は、負担が大きくなり判断が難しい場合があります。
TREATMENT DECISION
診察後に考える
4つの選択肢
「ボコボコがある=修正手術」ではありません。原因、症状、術後期間に応じて、必要な対応だけを検討します。
WAIT
経過をみる
MEDICAL CARE
薬・眼科的対応
MINOR PROCEDURE
糸・嚢胞の処置
REVISION
修正手術を検討
改善が見込める範囲よりも再手術の負担が大きい場合や、まだ完成前の場合は、処置を見送ることがあります。
WHAT WE CHECK
診察では「何が出っ張っているか」を
4つに分けて確認します
写真だけでは、糸玉、嚢胞、傷跡、癒着を区別しにくいことがあります。触診やまぶたの裏側、目の開閉も含めて確認します。
場所と深さ
皮膚表面、皮下、二重ライン、まぶたの裏側のどこにあるか。
症状と変化
痛み、赤み、熱感、膿、拡大傾向、いつから変化したか。
前回の手術内容
埋没法・切開法、糸の本数、固定方法、抜糸や修正歴。
目の機能
目の開き、閉じにくさ、異物感、角膜や結膜への刺激の有無。

MEDICAL REVIEW
執筆・医学監修 湯田竜司医師
湯田クリニック銀座 院長/日本形成外科学会認定 形成外科専門医二重整形、二重修正、眼瞼下垂など、目元の美容外科診療を中心に行っています。原因が明確でないまま処置を急がず、待つべき状態か、糸や嚢胞への処置が必要か、修正手術を検討する段階かを分けてご説明します。
医師プロフィール・経歴を見る →PRICE GUIDE
診察後に処置が必要となった場合の
参考料金
原因が糸、嚢胞、傷跡、癒着のどれかによって必要な処置が異なります。診察後に適応となる方法と総額をご案内します。
THREAD REMOVAL
埋没糸抜去
- 両目
- 66,000円(税込)
- 片目
- 55,000円(税込)
RE-EMBEDDING
二重埋没自然癒着法
- 両目
- 198,000円(税込)
INCISIONAL REVISION
二重幅調整・二重修正
- 両目
- 770,000円(税込)
自由診療・税込。診察料、麻酔、薬剤、追加処置等の費用が別途必要となる場合があります。嚢胞や炎症への処置は状態によって内容が異なるため、診察後にご案内します。
FAQ
二重整形後のボコボコに関する
よくある質問
術後期間と症状によって対応が変わります。個別の診断は、施術記録と現在の状態を確認したうえで行います。
Q01埋没法の糸玉によるボコボコは、いつまで様子を見ますか?
術後早期は腫れや周囲組織の反応で結び目が目立つことがあります。赤みや痛みがなく、少しずつ目立ちにくくなっている場合は経過を確認することがあります。一方、目立ち方が強くなる、痛い、赤い、膿が出る、糸が見える場合は時期を待たず施術を受けた医療機関へご相談ください。
Q02二重切開後1か月の傷跡がボコボコしています。失敗でしょうか?
術後1か月は、腫れ、傷の硬さ、縫合部の反応などが残る時期です。見た目だけで最終結果や失敗と判断できない場合があります。二重切開や二重修正は原則として術後6か月程度を一つの再評価時期としていますが、強い痛みや急な腫れなどがある場合は早めの診察が必要です。
Q03二重ラインにできた白い粒は自分で潰してもよいですか?
ご自身で潰したり針を刺したりすることはおすすめしていません。白い粒に見えても、稗粒腫、表皮嚢腫、縫合糸への反応、感染など原因が異なり、刺激によって出血や炎症、傷跡につながる可能性があります。
Q04埋没糸が透けている、または黒い点が見える場合はどうすればよいですか?
糸の露出や浅い位置の糸が疑われる場合がありますが、かさぶたや色素など別の可能性もあります。こすったり引っ張ったりせず、施術を受けた医療機関で確認を受けてください。
Q05手術から6か月経っていなくても診察できますか?
現在の状態を確認する診察は可能です。修正手術を行う時期は、前回の術式、術後期間、炎症の有無、組織の硬さなどを診察したうえで判断します。診察を受けたからといって、すぐ再手術になるわけではありません。
Q06赤みや痛み、膿がある場合も様子を見てよいですか?
赤みや痛みが強くなる、熱をもつ、膿や出血が出る、急に腫れる、見え方に変化がある場合は、通常の経過だけではない可能性があります。完成時期を待たず、まず施術を受けた医療機関へご相談ください。
Q07他院で受けた二重整形の診察には何を持参するとよいですか?
手術日、術式、留めた糸の本数や位置、抜糸歴、使用薬が分かる資料があればご持参ください。術前から現在までの写真も、変化を確認する手がかりになります。資料が手元にない場合でも診察は可能です。
REFERENCES
参考文献・関連資料
- Liu J, Song B. Review of complications in double eyelid surgery. Indian J Ophthalmol. 2022.
- Young SM, Kim YD. Complications of Asian Double Eyelid Surgery: Prevention and Management. Facial Plast Surg. 2020.
- Kim YJ, et al. Conjunctival Granuloma With Necrosis Associated With Exposed Suture. 2017.
- Lucarelli MJ, et al. Intratarsal epidermal inclusion cyst. 2008.
- 厚生労働省:医療広告ガイドラインに関する情報
本記事は一般的な医学情報であり、画像や文章のみで個別の診断を確定するものではありません。
COUNSELING · GINZA
処置するべきか。
まだ経過を待つべきか。
前回の術式、手術時期、現在の凹凸、赤みや痛みの有無を確認し、経過観察・糸や嚢胞への処置・修正手術のどれが適切かをご説明します。
湯田クリニック銀座