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2019/01/11

眼瞼下垂手術後の過矯正(びっくり目)の治し方~世界の美容外科論文より

ドクター湯田

執筆・監修医師 湯田竜司

湯田眼科美容クリニック院長 湯田竜司の「二重整形の悩み解決!」にようこそ。美容整形をお考えのあなたのお力になれますよう、今までのお客様からのお悩みにできる限りお答えします。参考になれば幸いです。

著者プロフィール

眼瞼下垂手術は目の開きをよくする手術です。
年を取ると誰しもがまぶたが下がってきます。
この治療がもともとの眼瞼下垂手術なのですが、最近は目の開きをよくして見た目を治す目的でやることが増えてきました。

目を大きくしたい。

そのような方に眼瞼下垂手術をおこなう美容クリニックが多いです。

しかし、この眼瞼下垂手術。
副作用もあります。

やりすぎるとビックリ目になってしまいます。
黒目の上に白目がむき出てしまうのです。

これを医学用語で「眼瞼後退」といいます。

眼瞼後退の治療をできる美容外科医は非常に限られています。
先日、某大手美容外科で眼瞼下垂手術後、目が閉じられなくなり、眼瞼後退にまさになってしまった方がいらっしゃいました。

某大手美容外科の修正専門の先生に5回ほど修正手術を受けたものの改善なく当院にいらっしゃいました。

現在は目も閉じれるようになり、早く当院にくればよかった、とお嘆きでした。。。

それほど眼瞼後退の治療に精通している先生はなかなかおりません。

私は日常的に眼瞼後退の治療をしております。

さて。。。

今回はこの眼瞼後退の治療の医学論文をご紹介しましょう。

眼瞼後退治療医学論文

2012年のアメリカの医学論文です。

概要を日本語でご紹介します。

背景:眼瞼後退は眼瞼下垂手術の合併症や甲状腺眼症などでありえます。
眼瞼下垂手術後の過矯正を修正した研究を報告します。
挙筋延長による手術です。
瞼板前組織をスペーサーフラップとして利用しました。
方法:6年間で60人の患者、71症例です。
瞼板前組織のスペーサーフラップで挙筋延長しました。
12症例は上方茎の回転フラップでさらに延長させました。
結果:71症例中、61症例はよい結果。
6例はちょっと眼瞼下垂になってしまった。
4例は再発してしまった。
成功しなかった症例はすべて修正手術で直した。
結論:このやり方いいよ

という論文です。

それでは具体的にどのようなやり方なのか図で見てみましょう。

瞼板前組織のスペーサーフラップ

これが瞼板前組織のスペーサーフラップ

上方茎のローテーションフラップ

これが上方茎のローテーションフラップになります。

よい方法だと思います。